「久しぶりやね、覚えとる?」施設から少年を引き取った女性の生きざまに涙 提供:南島原市 By - grape編集部 公開:2019-04-16 更新:2019-04-16 地域創生長崎 Share Tweet LINE 大切な人に裏切られ、何もかもが信じられなくなった時、そっと手を差し伸べてくれたのは…。 これは、心に傷を負った孤独な少年が、ある"運命の出会い"によって人生を再生していく、心温まる物語です。 親に捨てられ、心を閉ざした少年 「久しぶりやね。健人くん…覚えとる?」 両親に捨てられ、施設で育った少年・健人(けんと)。彼が小学生になったある日、長崎県南島原市に住む伯母に引き取られることになりました。 名古屋市からの転校生として、教室で紹介される健人。でも、「信じたものはいずれ目の前からなくなる。なら最初から関わらないほうがいい」と心を閉ざす彼は、 伯母やクラスメイトと距離を置いてしまいます。 そんな健人をずっと気にかけていたのが、同級生の綾乃(あやの)でした。 「バーベキュー、行くやろ?」 友達家族とのバーベキューに健人を招待する綾乃。「行かないって!」と何度も断られながらも、綾乃はしつこく誘います。そして、このバーベキューで"事件"が起こったのです――。 大人になった2人 15年の月日が経ち、健人は東京で行政職員になり、綾乃は南島原市で小学校の先生として働いていました。そんなある日、地元で小学校の同窓会が開かれることに。 久々に南島原市の実家に帰った健人。同窓会に向かうため、身支度をしていると…。 「おばちゃん、こんにちはー!」「綾乃ちゃん!久しぶりやね、元気やった?」 綾乃が健人を迎えにやってきました。「なんね、スーツ?」と妙にかしこまった彼を見てからかう綾乃でしたが…。実は健人は、ある『決心』をしてこの地に戻ってきたのでした。 「健人飲みすぎ!あんま飲めんのにさ…」 酒が弱いのにも関わらず、普段よりハイペースで酒を飲む健人に気が気ではない綾乃。なんだか様子がおかしい彼を心配そうに見つめます。 綾乃は、酔いつぶれてしまった健人を介抱していると、彼のかばんの中から『小さな箱』を発見します。この時、つかず離れずだった2人の想いが、ようやく動き出そうとしたのです。 果たして、どんな結末を迎えるのか…。感動のラストは動画でご確認ください。 総勢100人!市民が一体となって完成した感動作 こちらのショートフィルム『記憶の灯(あかし)』は、長崎県の南島原市が観光誘致のために制作したもの。2018年に短編映画祭の観光映像部門で最高賞を受賞し、ネットで90万回以上再生された『夢』に続く2作目として公開されました。 "心の再生"をテーマに、南島原市の美しい景色と人々の温かさが融合した、ノスタルジックな世界観を作り上げています。 人を信じることを諦めた健人が、母親代わりとして育ててくれた伯母や、かけがえのない存在である綾乃との触れ合いの中で、本来の自分を取り戻していく様子が、繊細に描写されています。 最初は誰にも心を開かなかった健人が、大人になり、育ててくれた伯母に感謝を伝えるシーンは、感情移入して涙があふれてしまう人も多いかもしれません。 メガホンをとったのは、長崎市在住の映像ディレクター・野上鉄晃(てっこう)監督。野上監督は「地元の人々の協力なくして撮影できなかった」と振り返ります。 同窓会やバーベキュー、海で一斉に子どもたちが走り出すシーンなど、登場するエキストラはみな、南島原市に住む地元の人たちなんだとか。 南島原の豊かな自然と、人々の優しさが織りなす、心温まる感動作。あなたもきっと、大切なあの人に会いに行きたくなるはずです。 [文・構成/@Heaaart編集部] Share Tweet LINE
大切な人に裏切られ、何もかもが信じられなくなった時、そっと手を差し伸べてくれたのは…。
これは、心に傷を負った孤独な少年が、ある"運命の出会い"によって人生を再生していく、心温まる物語です。
親に捨てられ、心を閉ざした少年
「久しぶりやね。健人くん…覚えとる?」
両親に捨てられ、施設で育った少年・健人(けんと)。彼が小学生になったある日、長崎県南島原市に住む伯母に引き取られることになりました。
名古屋市からの転校生として、教室で紹介される健人。でも、「信じたものはいずれ目の前からなくなる。なら最初から関わらないほうがいい」と心を閉ざす彼は、
伯母やクラスメイトと距離を置いてしまいます。
そんな健人をずっと気にかけていたのが、同級生の綾乃(あやの)でした。
「バーベキュー、行くやろ?」
友達家族とのバーベキューに健人を招待する綾乃。「行かないって!」と何度も断られながらも、綾乃はしつこく誘います。そして、このバーベキューで"事件"が起こったのです――。
大人になった2人
15年の月日が経ち、健人は東京で行政職員になり、綾乃は南島原市で小学校の先生として働いていました。そんなある日、地元で小学校の同窓会が開かれることに。
久々に南島原市の実家に帰った健人。同窓会に向かうため、身支度をしていると…。
「おばちゃん、こんにちはー!」「綾乃ちゃん!久しぶりやね、元気やった?」
綾乃が健人を迎えにやってきました。「なんね、スーツ?」と妙にかしこまった彼を見てからかう綾乃でしたが…。実は健人は、ある『決心』をしてこの地に戻ってきたのでした。
「健人飲みすぎ!あんま飲めんのにさ…」
酒が弱いのにも関わらず、普段よりハイペースで酒を飲む健人に気が気ではない綾乃。なんだか様子がおかしい彼を心配そうに見つめます。
綾乃は、酔いつぶれてしまった健人を介抱していると、彼のかばんの中から『小さな箱』を発見します。この時、つかず離れずだった2人の想いが、ようやく動き出そうとしたのです。
果たして、どんな結末を迎えるのか…。感動のラストは動画でご確認ください。
総勢100人!市民が一体となって完成した感動作
こちらのショートフィルム『記憶の灯(あかし)』は、長崎県の南島原市が観光誘致のために制作したもの。2018年に短編映画祭の観光映像部門で最高賞を受賞し、ネットで90万回以上再生された『夢』に続く2作目として公開されました。
"心の再生"をテーマに、南島原市の美しい景色と人々の温かさが融合した、ノスタルジックな世界観を作り上げています。
人を信じることを諦めた健人が、母親代わりとして育ててくれた伯母や、かけがえのない存在である綾乃との触れ合いの中で、本来の自分を取り戻していく様子が、繊細に描写されています。
最初は誰にも心を開かなかった健人が、大人になり、育ててくれた伯母に感謝を伝えるシーンは、感情移入して涙があふれてしまう人も多いかもしれません。
メガホンをとったのは、長崎市在住の映像ディレクター・野上鉄晃(てっこう)監督。野上監督は「地元の人々の協力なくして撮影できなかった」と振り返ります。
同窓会やバーベキュー、海で一斉に子どもたちが走り出すシーンなど、登場するエキストラはみな、南島原市に住む地元の人たちなんだとか。
南島原の豊かな自然と、人々の優しさが織りなす、心温まる感動作。あなたもきっと、大切なあの人に会いに行きたくなるはずです。
[文・構成/@Heaaart編集部]
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