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「大きな勘違いをしていた」 イギリスの記者が見た日本の『おもてなし』の神髄

By - grape編集部  公開:  更新:

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2019年9月に開幕した『ラグビーワールドカップ2019(以下、ラグビーW杯)』。

同年10月13日に開催された日本 vs スコットランドの一戦では、台風19号の犠牲者を悼み、両チームの選手たちが試合開始前に黙とうを捧げました。

開催前日の12日には台風19号が日本列島に直撃し、各地で甚大な被害が発生。試合はどれだけの犠牲者がいるかもまだ不明の中、開催されました。

イギリスの新聞で日本の『おもてなし』を絶賛

イギリスの新聞『The Guardian』では、13日に開催された試合の様子をこのように伝えています。

日本のワールドカップでは、『おもてなし』がメインのテーマとされていた。正確には翻訳されていないが、『おもてなし』とはゲストを喜ばせるために最善を尽くすことだ。

けれども、『おもてなし』の中でも人々が期待する以上の『おもてなし』があった。これは試合前、非常に多くの人が勘違いしていたことでしょう。世界中の人は「きっと日本は『この試合が中止になり、過去に勝利したことのないスコットランドと引き分けになってほしい』と思っているにちがいない」と勘違いをしていた。スコットランドを妨害することは、いくつかの壮大な陰謀の一部であるとさえ疑った。

スコットランドのラグビー連合の最高経営責任者であるマーク・ドッドソン氏も誤解していた。中止にした場合は、法的措置をとると怒っていたのだ。

けれども、実は日本はみんな試合をやりたかったのだ。中止にならないように頑張っていた。恥ずかしい誤解だった。

The Guardian ーより引用(和訳)

世界は、日本が試合を中止にして決勝トーナメント進出を狙っていたわけでなく、
試合を通して日本がスコットランドに実力で勝利することに重きを置いていたことに気が付きました。

『The Guardian』によると、試合が行われた神奈川県横浜市にある『横浜国際競技場』近郊でも台風の被害は大いにあったといいます。

横浜国際競技場も台風の被害を受け、組織委員会は12日の夜にスタジアムに泊まり込み、台風が去った後にスタジアムの修繕や更衣室にたまった水を吐き出し、電気設備のチェックをしていたとのこと。

そんな厳しい状況の中で、試合を開催したことに『The Guardian』は、おもてなしの神髄を感じたのでしょう。

また『The Guardian』は、スコットランドに勝った理由は日本代表の心意気と、日本人の「台風に負けない」という意思にあったと推測。

同記者は「この日の試合前に斉唱された日本国歌は、スタジアムを超え街中に響き渡った」と称賛しました。

記事を読んだ人の中には、記事を読んで涙ぐんだ人もいたようです。

・読んで泣いてしまった…。感情がこもっていてとてもよく伝わってきました。

・感動しました。日本人の気持ちも分かってくれている。

・台風の被害も分かった上で書いてくれているのですね。ありがたいです。

台風により、中止にせざるを得ない試合もありましたが、できる限りの範囲で最善を尽くし開催に至った様子がよく分かります。

今回のラグビーW杯の中で、日本の『おもてなし』が伝わった日になったことでしょう。

出典
grapeThe Guardian

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