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利用者の少ないローカル線 目にした貼り紙に「朝から泣いた」「素敵すぎる」

By - grape編集部  公開:  更新:

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卒業は、これまでの努力をたたえると同時に、新たな人生の旅立ちに向けて、心を新たにする大きなイベント。

人によっては、親しい人たちと別れ、まったく異なる地で新生活を送らなくてはなりません。卒業を前にして、期待だけでなく不安を抱いている人も、少なくないはずです。

卒業シーズンに、駅員が掲げた『応援メッセージ』

2024年2月21日、mumin papa(@OxcH2OsSotFyC1l)さんは、心をぐっとつかまれた光景をX(Twitter)に投稿しました。

撮影場所は、島根県と広島県北部を結ぶ、JR西日本の木次(きすき)線の、木次駅。

長い歴史を誇る木次線ですが、利用者の減少や車両の老朽化などによって、廃線の噂が絶えません。しかし、投稿者さんはこの日、強く「この路線はなくなってほしくない」と思ったといいます。

投稿者さんが木次駅で目にしたのは、人の温かさが詰まった貼り紙でした。

貼り紙の写真

3年間、木次線で通学していただきありがとうございました。

木次線は列車本数も少ない上に、梅雨は大雨で、夏はレール温度上昇で、秋は台風・倒木で、冬や大雪でさらにはイノシシの出没で…たびたび列車が運休となりました。

まともに木次駅に着いても、待合室にエアコンはなく、コンビニはあるわけがなく、『みどりの券売機プラス』になって、窓口でイケメン駅員を見る時間も少なくなり、さびしい、寒い、(時には)暑い思いをされたことと思います。いろいろとご不便をおかけしました。心よりお詫び申し上げます。

時代はIT化が進み、AI技術がますます進歩している中で、まるでガラパゴスのような木次線(ガラ線区!!)です。通学の思い出をほかの人と話しても、噛み合わないことが多いと思います。ご了承ください。

みな様はこれから新しい道を歩んでいくことになりますが、夢や目標に向かって、充実した日々を送られることを心よりお祈りしています。

明るい未来に向かって出発進行!!

自虐やユーモアを交えながら、『明るい未来』への案内をつづった、木次駅の駅員。

貼り紙に手書きでつづられたのは、これから人生の大きな分岐点にいたる、卒業生へのメッセージでした。

前述したように木次線は、利用者が減少していることで知られています。しかし、少ない乗客の中には木次線を利用し、数年もの間、学校に通っていた人もいるはずです。

そういった人たちに向けて、駅員は感謝の気持ちを送りたかったのでしょう。手書きのメッセージからは、深い感謝と応援の気持ちが伝わってきます。

その温かさに、多くの人が称賛の声を送りました。

・素敵すぎる。自虐ネタにもクスッと笑っちゃった。

・継続が危ぶまれるローカル線は、日本に少なくない。木次線も残ってほしいな。

・朝から泣いた。親以外の大人が見守ってくれるって、とても素敵なことだと思う。

桜が咲き始める中、新たな『列車』に乗り、未来に向けて出発した卒業生たち。

向かう先は、木次線の駅員がいうように、光に満ちた温かなものであることでしょう!

出典
grape@OxcH2OsSotFyC1l

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