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「漢字の美しさが現れている!」海外からも絶賛 逆さまにしても読める文字が話題に

By - grape編集部  公開:  更新:

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私たちの日常にあふれる『文字』。国や地域によって異なるとはいえ、多くの人たちにとって身近なものです。

字が持つ『本来の意味』を活かした、日本人アーティストの作品が話題になっています。

文字の美しさを感じる『アンビグラム』が話題に!

「この作品、すごいの!」

そんなコメントと共にTwitterに投稿された、1枚の画像。『陰と陽』というタイトルのこの作品は多くの人の心をうち、なんと4万リツイートされるほどに!

地面に立てられた、『陽』の文字。文字通り光を浴びる『陽』の下を見ると…。

なんと、『陽』によって『陰』が生み出されているのです!

こういったデザイン手法を『アンビグラム』といい、異なる方向から文字を見ても、読み取ることができます。

例えば、こちらの鬼のイラストと『おにはそと』『鬼』という字が書かれた作品。逆さまにしてみると…『ふくはうち』『福』に!

この作品を生み出したのは、画家・アンビグラム作家の野村 一晟(のむら いっせい)さん。富山大学の芸術文化学部でアートについて学び、卒業後は富山県内のイベントを中心に活躍しています。

『陰と陽』は海外でも拡散され、一躍話題に!「漢字の深いところを突いている」「漢字を使っている中国人にも広がるべきだ」といった声が上がっています。

作家の野村さんにお話を伺いました

5年間、『アンビグラム』を中心に制作活動をしている野村さん。作り始めた経緯や、作品への想いについて、お話を伺いました。

――『アンビグラム』の作品を作り始めたきっかけは。

きっかけは1本の映画です。
大学3年生(当時20歳)だった2011年6月ごろに映画『天使と悪魔』のDVDを見ていると、作中にアルファベットのアンビグラムが登場しました。

その造形の美しさに見惚れて、自分でも友人の名前などで試しに作ってみました。
すると法則が見えてきて、日本語でも作れるようになりました。

――『陰と陽』を、制作した経緯は。

名前のリクエストを受けて作るようになると、同時期にいろんな単語でも作り始めました。

慣用句や対義語でも作っていくなかで『陰と陽』の関係を具現化できないか、と考えていました。
すると丁度、その時期に大学の選択授業で金属加工を学べる授業があったので選択し、実現しました。

――今回の反響を受け、どう思ったか。

イベントでの『アンビグラム』の即興制作では、知名度が低いために見向きもされないことが多かったので、『アンビグラム』の意味と面白さを知った方が増えて、とても嬉しいです!

――特に気に入っている作品は。

一番最初に考えた「ただいま⇔おかえり」や、以下の作品です。
26歳の時に制作した『自画像』は、HB芯のみで描いています。

スマートフォンや携帯電話でご覧の方は、ぜひ逆さまにしてご覧になってみてください!

『ただいま⇔おかえり』

『ただいま⇔おかえり』

他にも「おお!」と驚く作品が続々!

出典
grape

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