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「飼い主の『見栄』を優先させないで」 トリマーが怒りの呼びかけ

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

「飼い主の『見栄』を、ペットよりも優先させないで」

そう呼びかけるツイートが、話題を呼んでいます。

ツイートを投稿したのは、トリマーとして働いている、すもぽんの日常(@sumomo_ponta)さん。

投稿者さんが働く店には、3〜4か月毎に、ベドリントンという珍しい犬種の飼い主がトリミングのために訪れていたといいます。

羊のようなちぢれた毛が特徴的なベドリントンは、月に1回はトリミングが必要な犬種。

トリミングをせずに放置しておくと毛がもつれ、とこうとすると皮膚がさけてしまう危険性もあります。

※写真はイメージ

その飼い主は、どんなに投稿者さんが注意しても3〜4か月毎にしかトリミングに訪れず、毎回、犬の毛のもつれがひどい状態でした。

トリミングのたびに痛がり、泣き叫ぶ犬…その姿を見て、投稿者さんが心を痛めていなかったはずはありません。

過去には、「血が出てもいいからもつれをほどいて、毛を長く残してくれ」とまでいわれたことがあり、見かねた投稿者さんが頭を下げて了承を得て、毛を短くしたこともあったほど。

そしてついに、投稿者さんの怒りと悲しみが爆発してしまう出来事が起きてしまったのです。

飼い主のエゴに振り回されるペット

投稿者さんは、飼い主がトリミングの期間を守れないのであれば「犬のためにも、短くすることをおすすめします」と伝えていました。

しかし、飼い主はそれを拒否。「短いのは嫌。毛が長い、ベドリントンらしい状態にしてほしい」と、自分の意見を決して曲げようとはしなかったといいます。

・自宅でのシャンプーは、もつれの原因になるのでやめてほしい。

・毛を長く残しておきたいのなら、トリミングの期間を守ってほしい。

・家で毎日ブラッシングをしてあげてほしい。

ほかにも忠告を続けたものの、1つとして改善されることはなく、最後のトリミングから5か月後。

またもつれがひどかったため、投稿者さんが毛をカットすることを伝えたところ、飼い主から衝撃の言葉が飛び出したのです。

飼い主:「前回、短くされたせいで公園で会った人にみすぼらしいって笑われたから、短いのは絶対に嫌」

ケアを怠った無責任さを棚に置いて、自分の都合を優先する飼い主の言葉にショックを受ける投稿者さん。しかし、犬のためにも引き下がりませんでした。

投稿者さん:「無理にほどこうとすると、皮膚が裂けて大怪我してしまいます。私たちも、そんなのは見ていられませんし、鬼ではないのでできません」

すると「もつれがひどいところは何もしなくていいから、ほかの箇所をケアしてほしい」と、飼い主。

しかし、このままでは犬のためにならないことは明らか。投稿者さんは、さらに続けます。

投稿者さん:「もっと酷くなることが分かっているのに、放っておくことはプロとしてできません」

しかし、飼い主は「短い毛は笑われる」「トリミングをしてもらっても、次の日にはもつれているから仕方がない」といって毛をカットさせようとはせず、そのまま、お店を出て行ってしまったといいます。

「控えめにいって虐待」

この飼い主は投稿者さんの店を訪れることは二度とないでしょう。そしてどこかで、同じような繰り返しているとしたら…犬はどうなってしまうのでしょうか。

ペットが快適に過ごせるようにケアを行うことは、飼い主であれば当然の役割。それができないために苦しむのは、飼い主ではなくペットなのです。

投稿者さんは、一連の出来事を振り返りこう呼びかけています。

ペットの状態より、飼い主の見栄を選ばないでください。

手間をかける、お金をかける、飼うこと自体を諦める…このどれかを選んでください。

飼い主からしてみると「プロなんだから簡単にできる」程度に思ってるかもしれませんが、控えめにいって虐待です。

そんなことを人にさせないでください。

見た目よりも、快適さを選んであげてください。

特に、ペットの体が弱かったり、年をとっていればなおさらです。

どうかこういう人が減りますように。

今回の飼い主のようにペットのケアを怠る人以外にも、飼育を途中で放棄する人など、命を預かることに対して無責任な人は後を絶ちません。

「家族の一員として、責任をもって面倒をみる」という、当たり前の考えがいま以上に広がり、悲しむペットがいなくなることが望まれます。

投稿文全文

出典
grape@sumomo_ponta

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