『全社員解雇の通知』になぜか称賛の声が集まる！ 内容に「とても誠実」「正しい選択」の声 By - grape編集部 公開：2020-04-09 更新：2020-04-09 会社新型コロナウイルス感染症（COVID-19） Share Tweet LINE 新型コロナウイルス感染症（以下、コロナウイルス）の蔓延を防ぐため、東京を含む７都府県に緊急事態宣言が発令。不要不急の外出自粛が要請される中、多くの企業が苦境に立たされています。 倒産する企業が出始め、家賃や光熱費などが払えず生活に困窮する人が続出する可能性も。各企業は社員を守ろうと、あらゆる手を打っています。 タクシー運転手のDriveBy（@ZerO3_NightRide）さんは、仲間のタクシー運転手から送られてきたある会社の『お知らせ』をTwitterで公開し、注目を集めました。 ロイヤルリムジン株式会社の社員愛にあふれた『お知らせ』 投稿者さんが公開したのは、東京のタクシー会社であるロイヤルリムジン株式会社の『お知らせ』。 そこには、会社の事業を休止するため、全社員解雇となることが書かれていたのですが…。 この度、政府より緊急事態宣言が出されることになりました。それに対し、当社は生き残りをかけ、一旦事業を休止することを決断しました。 具体的な方策は現場より説明いたしますが、混乱の中、少しでも早くみな様が円滑に失業手当をもらえるために決断した次第です。また、政府からの３０万円の給付金もしかりです。 タクシー事業の休業補償は歩合給と残業の給与体系のため、失業手当より不利なためこの選択をしました。 御仲間からまわってきました。ロイヤルリムジン全員解雇のお知らせ pic.twitter.com/9uZjp7xn7w — DriveBy (@ZerO3_NightRide) 2020年4月7日 ロイヤルリムジン株式会社は、社員が生活のためのお金をいち早く手にできるよう、あえて解雇にしたのでした！ また、『お知らせ』には同社の金子健作代表取締役のこんな想いがつづられていました。 長い人生の中で土砂降りの時もあるものです。神戸の震災で友人をなくし、家業もなくし、家も全壊となりましたが、私の家は復活しました。私にはその復活のDNAが流れています。 みな様とたった１０台から一緒にこの会社を作ってきました。みな様にお約束いたします。必ず生き残り、みな様の職場を完全復旧できるように、私の人生をかけて戦います。 そして完全復旧した暁には、みんな全員にもう一度集まっていただき、今まで以上にいい会社を作っていきたいと思います。 ロイヤルリムジンは永久に不滅です。 かならずみなさん、再会しましょう！ 投稿者さんはタクシー業界の現状も投稿。「私たちは基本的に歩合制の給与で、現在では毎日の稼ぎが５分の１くらいになりました。時給換算にすると３００円〜５００円なんて声も耳にします。苦しいのは我々だけじゃないのは理解してますが本当に苦しいです」とつづっています。 ロイヤルリムジン株式会社の対応に対し、「とても誠実な対応」「必ずしも雇用の継続がいいわけではない特殊な例」「正当な理由の解雇。社長さんは正しい選択をしたと思います」などの声が多数寄せられました。 事業休止は、大切な社員が路頭に迷わないよう考えた末に下された、苦渋の決断だったことでしょう。 ロイヤルリムジン株式会社の熱い想いに、胸を打たれます。 出典grape／@ZerO3_NightRide Share Tweet LINE
新型コロナウイルス感染症（以下、コロナウイルス）の蔓延を防ぐため、東京を含む７都府県に緊急事態宣言が発令。不要不急の外出自粛が要請される中、多くの企業が苦境に立たされています。
倒産する企業が出始め、家賃や光熱費などが払えず生活に困窮する人が続出する可能性も。各企業は社員を守ろうと、あらゆる手を打っています。
タクシー運転手のDriveBy（@ZerO3_NightRide）さんは、仲間のタクシー運転手から送られてきたある会社の『お知らせ』をTwitterで公開し、注目を集めました。
ロイヤルリムジン株式会社の社員愛にあふれた『お知らせ』
投稿者さんが公開したのは、東京のタクシー会社であるロイヤルリムジン株式会社の『お知らせ』。
そこには、会社の事業を休止するため、全社員解雇となることが書かれていたのですが…。
この度、政府より緊急事態宣言が出されることになりました。それに対し、当社は生き残りをかけ、一旦事業を休止することを決断しました。
具体的な方策は現場より説明いたしますが、混乱の中、少しでも早くみな様が円滑に失業手当をもらえるために決断した次第です。また、政府からの３０万円の給付金もしかりです。
タクシー事業の休業補償は歩合給と残業の給与体系のため、失業手当より不利なためこの選択をしました。
ロイヤルリムジン株式会社は、社員が生活のためのお金をいち早く手にできるよう、あえて解雇にしたのでした！
また、『お知らせ』には同社の金子健作代表取締役のこんな想いがつづられていました。
長い人生の中で土砂降りの時もあるものです。神戸の震災で友人をなくし、家業もなくし、家も全壊となりましたが、私の家は復活しました。私にはその復活のDNAが流れています。
みな様とたった１０台から一緒にこの会社を作ってきました。みな様にお約束いたします。必ず生き残り、みな様の職場を完全復旧できるように、私の人生をかけて戦います。
そして完全復旧した暁には、みんな全員にもう一度集まっていただき、今まで以上にいい会社を作っていきたいと思います。
ロイヤルリムジンは永久に不滅です。
かならずみなさん、再会しましょう！
投稿者さんはタクシー業界の現状も投稿。「私たちは基本的に歩合制の給与で、現在では毎日の稼ぎが５分の１くらいになりました。時給換算にすると３００円〜５００円なんて声も耳にします。苦しいのは我々だけじゃないのは理解してますが本当に苦しいです」とつづっています。
ロイヤルリムジン株式会社の対応に対し、「とても誠実な対応」「必ずしも雇用の継続がいいわけではない特殊な例」「正当な理由の解雇。社長さんは正しい選択をしたと思います」などの声が多数寄せられました。
事業休止は、大切な社員が路頭に迷わないよう考えた末に下された、苦渋の決断だったことでしょう。
ロイヤルリムジン株式会社の熱い想いに、胸を打たれます。