和歌山県知事の『政府の感染対策への苦言』に称賛の声 「素晴らしい」「もっと評価されるべき」 By - grape編集部 公開:2020-05-28 更新:2020-05-28 和歌山新型コロナウイルス感染症(COVID-19) Share Tweet LINE 2020年1月以来、世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。 同年5月25日に全国で緊急事態宣言が解除されましたが、引き続き政府は外出を控えるよう呼びかけています。 緊急事態宣言が解除されたからといって、コロナウイルスが消滅したわけではありません。感染拡大の第二波が来る可能性もあるでしょう。 政府の感染拡大対策に和歌山県知事が苦言 同月26日、情報番組『キャスト』(朝日放送テレビ)では、和歌山県知事である仁坂吉伸さんのコメントを放送。 番組放送後、仁坂知事のコメントはネットで拡散され話題になりました。 仁坂知事は、感染者を隔離するという保健所の役割を政府が理解していないと苦言。自粛を呼びかける今の方針について、このようにコメントしました。 ずっと前からの政府の決定もまったく自覚していないと思う。私は。 その保健所の機能が大事だよということを自覚しないで、ずっと片翼(国民の協力)だけで勝負しようとしているふうに思えます。 現場で働いたことがあんまりない。現場で働いたらすぐに分かる。 キャスト ーより引用 PCR検査の判断を行ったり、陽性患者を搬送したり、退院した患者の経過観察をしたりと、保健所はいろいろな面で活躍しています。 それらの活動を政府が評価せず、ひたすら国民に自粛の協力を仰ぎ続けることに、仁坂知事は疑問を覚えているとのこと。 仁坂知事のコメントは拡散され、ハッキリと苦言を呈する姿に称賛の声が上がりました。 ・素晴らしい。今はこういう現場目線の考えが求められると思う。 ・和歌山県はほかと比べて感染拡大対策が成功していたように感じる。もっと評価されるべき。 ・おお、和歌山県知事かっこいいな。現場目線の人に上に立ってほしい。 『うらみ節』も公開していた和歌山県知事 同年4月27日には、和歌山県のウェブサイトで『うらみ節』と称したメッセージを公開していた仁坂知事。 大変な状況で働いている県庁の職員や医療従事者に感謝を伝えるとともに、政府や大都市に向けて苦言を呈しています。 それにしても、うらみ節みたいになりますが、和歌山県で主として当局の努力で感染の爆発をかろうじて抑え込んでいるのに、全国の大都市の惨状は目を覆うばかりになってしまって、大阪との関係が切っても切れない和歌山県としては本当に困ってしまいます。 したがって感染防止のために大事なことは、大阪を中心とする県外からの感染流入の防止ですので、大都市などで前から行っている感染源となりやすい業種、施設の営業自粛の法的措置だけでは足りませんから、県外から人が来そうな施設に対して県外の人は皆断って下さいという自粛要請も行っていますし、24日にはゴールデンウィークを控え、県外から今年ばかりは是非来ないで下さいという呼びかけも行いました。 この部分は、法律的権限もありませんし、一部は、法律上は営業を継続すべき、すなわち自粛要請をするのはとんでもないという業種、施設になっているものもありますが、和歌山の位置付けと、今大阪など県外で感染が荒れ狂っている状況からあえてそういう措置をとっているわけです。 しかし、考えてみますと、コロナさえなければ、それらはどうぞ来て下さいとプロモーションを熱心にしてきた産業が多く、私が就任以来心血を注いで振興に力を入れ、色々な手を打って育ててきた産業ばかりなのであります。そう言う意味で自分で自分を痛めつけているようにつらい時期であります。 だからどうしても、なんで日本中こんなになってしまったんだとうらみ節を言いたくなるわけです。大都市をはじめ、感染が著しく進んだ地域のトップの人は、それぞれの都道府県民にもっと自粛をしてくれ、感染が進むのは、自粛をしてくれないからだと強調されますし、マスコミの報道もそればかりですし、政府の対策も、このところは特にそればかりになっているように見えますが、私は本当にそうかと思っています。 和歌山県 ーより引用 仁坂知事は現状について「国には感染症対策の専門家がいるはずなのに、専門知識のない政治家でも考えつきそうな自粛ばかりが報じられている」と指摘。 ただひたすら自粛の協力を仰ぐばかりの政府や大都市に、「私も思わずうらみ節をいいたくなるのです」と不満をもらしました。 投稿の最後には「行政当局が行うべき感染症対策の面で成功させ、それを補完するものとして住民に自粛の不自由さを耐えしのんでもらえるのではないか」と説いた仁坂知事。 国民の自粛という名の片翼だけでなく、政府の適切な対策によって両翼になることを望んでいるのは、多くの国民も同じなのではないでしょうか。 出典grape/キャスト/和歌山県 Share Tweet LINE
2020年1月以来、世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。
同年5月25日に全国で緊急事態宣言が解除されましたが、引き続き政府は外出を控えるよう呼びかけています。
緊急事態宣言が解除されたからといって、コロナウイルスが消滅したわけではありません。感染拡大の第二波が来る可能性もあるでしょう。
政府の感染拡大対策に和歌山県知事が苦言
同月26日、情報番組『キャスト』(朝日放送テレビ)では、和歌山県知事である仁坂吉伸さんのコメントを放送。
番組放送後、仁坂知事のコメントはネットで拡散され話題になりました。
仁坂知事は、感染者を隔離するという保健所の役割を政府が理解していないと苦言。自粛を呼びかける今の方針について、このようにコメントしました。
キャスト ーより引用
PCR検査の判断を行ったり、陽性患者を搬送したり、退院した患者の経過観察をしたりと、保健所はいろいろな面で活躍しています。
それらの活動を政府が評価せず、ひたすら国民に自粛の協力を仰ぎ続けることに、仁坂知事は疑問を覚えているとのこと。
仁坂知事のコメントは拡散され、ハッキリと苦言を呈する姿に称賛の声が上がりました。
・素晴らしい。今はこういう現場目線の考えが求められると思う。
・和歌山県はほかと比べて感染拡大対策が成功していたように感じる。もっと評価されるべき。
・おお、和歌山県知事かっこいいな。現場目線の人に上に立ってほしい。
『うらみ節』も公開していた和歌山県知事
同年4月27日には、和歌山県のウェブサイトで『うらみ節』と称したメッセージを公開していた仁坂知事。
大変な状況で働いている県庁の職員や医療従事者に感謝を伝えるとともに、政府や大都市に向けて苦言を呈しています。
和歌山県 ーより引用
仁坂知事は現状について「国には感染症対策の専門家がいるはずなのに、専門知識のない政治家でも考えつきそうな自粛ばかりが報じられている」と指摘。
ただひたすら自粛の協力を仰ぐばかりの政府や大都市に、「私も思わずうらみ節をいいたくなるのです」と不満をもらしました。
投稿の最後には「行政当局が行うべき感染症対策の面で成功させ、それを補完するものとして住民に自粛の不自由さを耐えしのんでもらえるのではないか」と説いた仁坂知事。
国民の自粛という名の片翼だけでなく、政府の適切な対策によって両翼になることを望んでいるのは、多くの国民も同じなのではないでしょうか。