楽天・オコエ「炎上覚悟で投稿」 幼少期に受けた嫌がらせに胸が締め付けられる By - grape編集部 公開:2020-06-17 更新:2020-06-17 プロ野球人種差別東北楽天イーグルス野球 Share Tweet LINE アメリカ・ミネソタ州で白人警官に首を圧迫された黒人男性のジョージ・フロイドさんが亡くなる事件が起きた2020年5月25日。 その事件を発端に起きた警察による黒人への暴力に抗議するデモは、同年6月現在、アメリカ国内だけでなく、世界各地へと広まっています。 また、Twitter上では『#BlackLivesMatter』のハッシュタグをつけた投稿が数多く寄せられており、プロ野球チーム『東北楽天ゴールデンイーグルス』のオコエ瑠偉選手も、同ハッシュタグをつけて自身の体験をつづりました。 オコエ瑠偉「そんなに人間の心強くないよ」 ナイジェリア人の父と、日本人の母を持つオコエ選手。保育園に通っていた5歳の頃、初めて「自分が周りとは違うと認識させられた」と語る出来事があったといいます。 まず、俺は誰も責める気はない。文句を言う気も無い。世界的にこういう状況で俺自身の体験を知りたいというメッセージの多さ、 おんなじ境遇の人、またその両親の少しでも励みになればと思い、炎上覚悟で投稿します。 ただ自分の物凄く嫌だった過去をさらけだします。 まず最初に言いたいことが、これが差別だとかどうとかそんなのは本当にどうでもいい話。この話は俺自身の体験であって、これをみてる大半の人には当てはまらないからこういう人もいるんだな~くらいで大丈夫です。 俺が5歳くらいの頃かな。 まず、保育園で思い知らされた。 醜いアヒルの子の絵本を先生が読んでた。 周りのみんなは先生が読んでる間、俺をジロジロ見ながら笑ってくる。俺はもちろんのようにうつむき耳を塞いでた。物凄く孤独だった。先生は悪気ないし、しょーがないよね。俺が周りとは違うと初めて認識させられた出来事だった。 これも、 保育園の時の話。 ある日、親の似顔絵を描く時があった。 先生は言った。親の顔は肌色で塗りましょう。 その時保育園にあった、肌色のクレヨンの色はだいだい色だった。 でも、俺はその時の反抗心からか涙ながら、茶色のクレヨンをとり親の顔を書いた。出来上がった後はもちろん皆んなに笑われた。 なんだろう、この時は毎日が辛すぎた。 家のベランダから外を眺めながら、 ここから飛び降りて生まれ変わって、普通の日本人になれるかなとか、考えてた。 今となっては、この普通とは何なんだろうと未だに考えてる。 小学生になると、近所のおじさんに勧められてなんとなく野球を始めた。 でも、やっぱり入ってすぐ心配してたことが起こった。初めてできた先輩たちは、俺の肌の色をあざ笑いながら、お前の家では虫とか食うんだろとか、ここには出せないほどの汚い言葉の数々で罵られ、殴られる。 この辺で俺の中の心は無いようなものだった。 学校では、他の学校のヤンキー達が、ただ俺の肌の色だけを見て喧嘩をうってくる日々。 少年野球では、試合前の整列で相手チームから外人いるぞ、黒人だ、だの俺の心をさらに壊されていった。 高校野球あたりからは周りのOB会など外人なんて高校野球で使うんじゃ無いだの、甲子園には黒人はでるな。などの心ない言葉が沢山俺の耳に入ってくる。 正直、もう俺の人生にはつきものだから慣れたよ。 今となってはいい年して、SNSのDMでわざわざ言いにくる奴もいる。 日本には珍しくて、アフリカではよくある病気を判明させるまで大変な思いをしたこともあった。 この他にも、いろいろ経験してきた。 本当に心が無くなる瞬間。これがもう自分が無敵になったような気がする。でも、今考えてみるとただ単に心をシャットダウンして、他人に対して何の感情も湧かなくなるだけだった。 心が無くなるのは本当に怖い。 でも、 こういう経験があるからこそ、悔いないように生きようと思うし、良くも悪くも今となってはちょっとやそっとのことじゃ動じなくなった。 何より、母親とは話が合わず、唯一心の痛みを分かち合えたのは、妹の桃仁花だった。 だからこそ妹は今でも大事な存在。 今後、自分の子供ができて同じ経験をさせないようにはどうすればいいのだろう。と考えてる人。そういう人たちの共感につながればいいな。 Louis Okoye @LOUISOKOYEMoM ーより引用 #BlackLivesMatter — オコエ瑠偉Louis Okoye🇳🇬 (@LOUISOKOYEMoM) June 15, 2020 肌の色、目の色、生まれ育った環境…日本の中の『マジョリティ』と違うからといって、相手をののしり、身体的にも精神的にも暴力を加えていい理由はどこにもありません。 「誰かを責める気も、文句をいう気も、差別と呼ぶ気もない」と語るオコエ選手。 どういう思いで自身の『ものすごく嫌だった過去』を振り返り、Twitterを通して世界中に共有するに至ったのか…その本当の意味が分かれば、社会を変える大きな一歩へとつながるのではないでしょうか。 出典grape/@LOUISOKOYEMoM Share Tweet LINE
アメリカ・ミネソタ州で白人警官に首を圧迫された黒人男性のジョージ・フロイドさんが亡くなる事件が起きた2020年5月25日。
その事件を発端に起きた警察による黒人への暴力に抗議するデモは、同年6月現在、アメリカ国内だけでなく、世界各地へと広まっています。
また、Twitter上では『#BlackLivesMatter』のハッシュタグをつけた投稿が数多く寄せられており、プロ野球チーム『東北楽天ゴールデンイーグルス』のオコエ瑠偉選手も、同ハッシュタグをつけて自身の体験をつづりました。
オコエ瑠偉「そんなに人間の心強くないよ」
ナイジェリア人の父と、日本人の母を持つオコエ選手。保育園に通っていた5歳の頃、初めて「自分が周りとは違うと認識させられた」と語る出来事があったといいます。
@LOUISOKOYEMoM ーより引用
肌の色、目の色、生まれ育った環境…日本の中の『マジョリティ』と違うからといって、相手をののしり、身体的にも精神的にも暴力を加えていい理由はどこにもありません。
「誰かを責める気も、文句をいう気も、差別と呼ぶ気もない」と語るオコエ選手。
どういう思いで自身の『ものすごく嫌だった過去』を振り返り、Twitterを通して世界中に共有するに至ったのか…その本当の意味が分かれば、社会を変える大きな一歩へとつながるのではないでしょうか。