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ハンコ業者の『本気』にネットざわつく 印鑑に「二度見した」「すごすぎる」

By - grape編集部  公開:  更新:

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役所や銀行などに登録する、印鑑。ハンコ本体の正式名称は『印章』ですが、世間では本体と押した印影を合わせて『印鑑』と呼ぶ人が多いようです。

銀行などに登録をせずとも、認印としてサインの代わりに使用することもできるため、昨今はキャラクターが彫刻されているものなど、ユニークなデザインも増えていますよね。

登録した印鑑を大切に保管した上で、サイン用に複数個の認印を所持している人が多いのではないでしょうか。

ハンコ業者が作った『寿限無さん専用印鑑』にネットざわつく

2023年7月16日、島根県松江市でハンコの製造と販売を行っている、株式会社永江印祥堂がSNSアカウント(@nagaeinsyoudou)を更新。

自社で製造した直径12mmのユーモアあふれる印章を紹介したところ、斬新な発想と高いクオリティに反響が上がりました。

同社が作ったのは、なんと落語の演目として知られる『寿限無(じゅげむ)』をモチーフにした印鑑!

『寿限無』は、親が我が子に縁起のいい名前を付けようとした結果、早口言葉のような長い名前になってしまった…という話です。

同社が製作したのは、その名も『寿限無さん専用印鑑』。なんと、直径12mmの小さな印面には、寿限無の108文字の名前がびっしりと掘られているではありませんか!

寿限無寿限無五劫のすり切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路のぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助

日本で名前に文字数制限は設けられていないものの、こんなにも長い名前の人は現代日本に存在しないはず。

また、寿限無と同名の人がいるとも思えないため、もはやこの彫刻技術そのものが『寿限無専用』といえるでしょう。

『寿限無さん専用印鑑』誕生の経緯について聞いてみた

『寿限無さん専用印鑑』は多くの人に強いインパクトを与え、ネット上でまたたく間に話題に。「ただひたすら、技術がすごすぎる」「まさに匠の技で、二度見した!」といった声が寄せられています。

『grape』は『寿限無さん専用印鑑』について、株式会社永江印祥堂に話をうかがいました。

――『寿限無さん専用印鑑』を製造することになった経緯とは。

2022年10月に、直径12mmのハンコに87文字を彫刻して「すごいのが彫れた」というツイートをしたところ、22万件を超える『いいね』をいただきまして。

「もっと多い文字数で彫れますか?」「寿限無のハンコは彫れますか?」などのご意見を多数いただいた中で、「87文字を超える寿限無のハンコに挑戦してみよう」と思い立ち、『寿限無さん専用印鑑』を製造することになりました。

87文字のハンコを彫刻した際と同様に、「印章業界を盛り上げたい」という想いを込め、弊社の技術をみな様に見ていただくためにチャレンジをした次第です。

2022年に話題になった87文字のハンコ

――こだわりのポイントや、こだわった点は?

文字の編集という点では、読みやすく、彫刻しやすいよう心がけています。画数が多い漢字や濁点の大きさ、文字の形、配列なども工夫しました。

そして、捺印する際はきれいに押せるよう、使用する針の種類や速度、深さなどをこだわって彫刻しています。

『寿限無さん専用印鑑』は、12mm、15mm、18mmのサイズ展開。また、印鑑のほかに、サイズが大きい『寿限無さんスタンプ』も製造しており、下記のウェブサイトで販売が行われています。

自分の名前ではないものの、なんだか無性に欲しくなってくる寿限無のハンコ。細かい彫刻に見惚れたり、たくさん押して楽しんだりと、さまざまな使い方をしてみてはいかがでしょうか!

出典
grape@nagaeinsyoudou

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