店内で怒鳴るクレーマーの年配男性 『対応した女性』への投稿に「泣いた」の声 By - grape編集部 公開:2019-02-08 更新:2019-02-08 クレーム電話 Share Tweet LINE ※写真はイメージ 『クレーム』とは本来、サービスの改善を要求したり、不備の苦情を問い合わせする行為です。 しかし、中にはいいがかりをつけたり、無茶な要求をしてきたり、相手を中傷するような罵声を浴びさせたりする『モンスタークレーマー』も存在します。 企業への苦情という領域を超え、客という立場を利用して攻撃をしてくるモンスタークレーマー。その対応に、多くの人が頭を抱えているといわれています。 コールセンターで働く「日本のどこかにいるあなたへ」 『日本のどこかにいるあなたへ』というタイトルで、ある女性へのメッセージを投稿したのは、@mrock722139さん。 ある日投稿者さんは、自らが働く店の中で1人の年配男性がクレームの電話をかけているのを目にしたといいます。 その時の思いをつづった、投稿全文をご紹介します。 『日本のどこかにいるあなたへ』 今日の午後1時前後から3時過ぎまで、年配の男性からの問い合わせを受けていた、インターネットサービスのサポートセンターで働いている若い女性のあなた。 私は、あなたに問い合わせをしていた男性がいた店で働いていて、あなたと男性のやり取りをずっと聞いていました。 男性はiPhoneの通話をスピーカー状態で会話していて、私は聞きたくもないクレームと、それに対応するあなたの声をずっと聞いていました。 問い合わせの内容はよく理解できなかったけど、あなたと男性の会話は途中から、むしろ大半が、あなたに対する男性の言いがかりやお説教になっていましたよね。 何度も同じ内容をループして、最後のほうは男性のいうことをあなたが否定したことに怒り、「ならばおっしゃる通りにします」といったあなたに「さっきと違うことをいう」と怒り。 そばで聞いていただけの私がイライラして気分が悪くなったくらいでしたので、対応していたあなたはどんなに嫌な気持ちになったことでしょう。 私も正直、自分の作業をしながら「うるさいし、しつこいし迷惑だ。早く帰ればいいのに。しかも店のフリーWi-Fiを利用して、店の中で1時間以上大声でクレームなんて恥ずかしくないのか」と思っていました。 ※写真はイメージ そして男性は、自分の言葉であなたを屈服させた(ように見せた)と分かったとたんに、手のひらを返したように上機嫌になり、まるで「あなたに適切な教育をした。あなたにいい経験をさせてあげた」といわんばかりの態度になりましたよね。 きっとあの男性は、あなたがもう少し年齢が高そうな声だったら、男性だったらきっとあそこまでしつこく、あなたを自分に従わせるためだけに時間を使わなかったと思うのです。 私は多分あなたより年齢が高い女だけど、似たような経験を何度もしてきました。だから、こすい対処方法も覚えました。偉くて強い男性の存在を匂わせるのです。「わたしの上の者を呼んでまいります」…何割かの相手は、ここで態度を変えるのです。 だけど、あなたは最後まで1人で対処しましたね。本当によく頑張ったと思います。あなたが今日相手をしたのは、お客様という名の女性や若い人にいばり散らしたい、そうすることで自分が高みに上がったように感じたい、死ぬまで治らない病にかかっている高齢男性です。 ※写真はイメージ あなたはきっと今後も、この国にばく大な数がいる『この病にかかってる高齢男性』と対峙すると思います。 あなたが電話を切った瞬間に軽く舌打ちして忘れられるくらい耐性があるなら、このツイートは読み流していただいて結構です。 だけど少しでもダメージを受けていたら、いますぐあなたのそばで背中をさすってあなたを抱きしめたい。「相手がおかしい」「あなたがたまたま悪い相手の電話を取ってしまっただけだ」って伝えたい。 長くてつらかったね。むこうが妙にすっきりした口調で、まるでいい話にすり替えようとしたこともムカついたよね。横で聞いていた私がムカついたんだから、あなたはどんなに不愉快だったろうか。 さんざん人を傷付けて、最後はいい話にしようとするズルさ、せこさ、自分が悪者のまま終わらせられない小賢しさ。本当に品のない人間。 あなたのそばにグチれる相手、ストレス解消になる素敵な趣味、おいしい食べ物、気持ちのいいお風呂やベッド、とにかくあなたを楽にさせるものが1つでも多くあることを願っています。 あなたの今日の頑張り、ずっと聞いていた人がいるということを、この日本のどこかにいる、あなたに伝えたいです。 【日本のどこかにいるあなたへ】今日の午後1時前後から3時過ぎまで、年配の男性からの問い合わせを受けていたインターネットサービスのサポートセンターで働いてる若い女性のあなた。わたしはあなたに問い合わせをしていた男性がいた店で働いていて、あなたと男性のやり取りをずっと聞いていました。 — mrock722139 (@mrock722139) February 3, 2019 問い合わせや苦情ではなく、男性から八つ当たりやストレス発散といってもいい罵倒を受け続けた『日本のどこかにいる女性』。 そんな彼女に対し、投稿者さんは思いのたけをつづりました。 残念なことに、このような人は世の中に珍しくないようです。投稿を読んだ人からは、数多くの体験談が寄せられています。 ・似たような電話を何度も取ってきました。むき出しの悪意が怖くて、泣いたこともありました。 ・コールセンターで働いたことのある人は、ほとんどが似た経験があると思う。慣れても心に傷が付きます。 ・経験上、若い人が相手だと威圧的になる人が多い。中でも、若い女性相手だとさらにひどい。 ・顔も知らない相手からの罵倒やセクハラに耐えられず、うつになって辞めました。 一連の投稿は8万回以上拡散され、13万以上の「いいね」が寄せられました。 『日本のどこかにいる女性』だけでなく、モンスタークレーマーによって傷付いたことがある多くの人に、温かいメッセージが届いたのでしょう。 人として、「他人を傷付けてはいけない」「相手を思いやる心を持つ」ということを一人ひとりがしっかりと意識していきたいですね。 また、あまりにも理不尽なクレームも飲み込むのではなく、しかるべき対応を取る社会にすべきではないでしょうか。 出典grape/@mrock722139 Share Tweet LINE
『クレーム』とは本来、サービスの改善を要求したり、不備の苦情を問い合わせする行為です。
しかし、中にはいいがかりをつけたり、無茶な要求をしてきたり、相手を中傷するような罵声を浴びさせたりする『モンスタークレーマー』も存在します。
企業への苦情という領域を超え、客という立場を利用して攻撃をしてくるモンスタークレーマー。その対応に、多くの人が頭を抱えているといわれています。
コールセンターで働く「日本のどこかにいるあなたへ」
『日本のどこかにいるあなたへ』というタイトルで、ある女性へのメッセージを投稿したのは、@mrock722139さん。
ある日投稿者さんは、自らが働く店の中で1人の年配男性がクレームの電話をかけているのを目にしたといいます。
その時の思いをつづった、投稿全文をご紹介します。
『日本のどこかにいるあなたへ』
今日の午後1時前後から3時過ぎまで、年配の男性からの問い合わせを受けていた、インターネットサービスのサポートセンターで働いている若い女性のあなた。
私は、あなたに問い合わせをしていた男性がいた店で働いていて、あなたと男性のやり取りをずっと聞いていました。
男性はiPhoneの通話をスピーカー状態で会話していて、私は聞きたくもないクレームと、それに対応するあなたの声をずっと聞いていました。
問い合わせの内容はよく理解できなかったけど、あなたと男性の会話は途中から、むしろ大半が、あなたに対する男性の言いがかりやお説教になっていましたよね。
何度も同じ内容をループして、最後のほうは男性のいうことをあなたが否定したことに怒り、「ならばおっしゃる通りにします」といったあなたに「さっきと違うことをいう」と怒り。
そばで聞いていただけの私がイライラして気分が悪くなったくらいでしたので、対応していたあなたはどんなに嫌な気持ちになったことでしょう。
私も正直、自分の作業をしながら「うるさいし、しつこいし迷惑だ。早く帰ればいいのに。しかも店のフリーWi-Fiを利用して、店の中で1時間以上大声でクレームなんて恥ずかしくないのか」と思っていました。
※写真はイメージ
そして男性は、自分の言葉であなたを屈服させた(ように見せた)と分かったとたんに、手のひらを返したように上機嫌になり、まるで「あなたに適切な教育をした。あなたにいい経験をさせてあげた」といわんばかりの態度になりましたよね。
きっとあの男性は、あなたがもう少し年齢が高そうな声だったら、男性だったらきっとあそこまでしつこく、あなたを自分に従わせるためだけに時間を使わなかったと思うのです。
私は多分あなたより年齢が高い女だけど、似たような経験を何度もしてきました。だから、こすい対処方法も覚えました。偉くて強い男性の存在を匂わせるのです。「わたしの上の者を呼んでまいります」…何割かの相手は、ここで態度を変えるのです。
だけど、あなたは最後まで1人で対処しましたね。本当によく頑張ったと思います。あなたが今日相手をしたのは、お客様という名の女性や若い人にいばり散らしたい、そうすることで自分が高みに上がったように感じたい、死ぬまで治らない病にかかっている高齢男性です。
※写真はイメージ
あなたはきっと今後も、この国にばく大な数がいる『この病にかかってる高齢男性』と対峙すると思います。
あなたが電話を切った瞬間に軽く舌打ちして忘れられるくらい耐性があるなら、このツイートは読み流していただいて結構です。
だけど少しでもダメージを受けていたら、いますぐあなたのそばで背中をさすってあなたを抱きしめたい。「相手がおかしい」「あなたがたまたま悪い相手の電話を取ってしまっただけだ」って伝えたい。
長くてつらかったね。むこうが妙にすっきりした口調で、まるでいい話にすり替えようとしたこともムカついたよね。横で聞いていた私がムカついたんだから、あなたはどんなに不愉快だったろうか。
さんざん人を傷付けて、最後はいい話にしようとするズルさ、せこさ、自分が悪者のまま終わらせられない小賢しさ。本当に品のない人間。
あなたのそばにグチれる相手、ストレス解消になる素敵な趣味、おいしい食べ物、気持ちのいいお風呂やベッド、とにかくあなたを楽にさせるものが1つでも多くあることを願っています。
あなたの今日の頑張り、ずっと聞いていた人がいるということを、この日本のどこかにいる、あなたに伝えたいです。
問い合わせや苦情ではなく、男性から八つ当たりやストレス発散といってもいい罵倒を受け続けた『日本のどこかにいる女性』。
そんな彼女に対し、投稿者さんは思いのたけをつづりました。
残念なことに、このような人は世の中に珍しくないようです。投稿を読んだ人からは、数多くの体験談が寄せられています。
・似たような電話を何度も取ってきました。むき出しの悪意が怖くて、泣いたこともありました。
・コールセンターで働いたことのある人は、ほとんどが似た経験があると思う。慣れても心に傷が付きます。
・経験上、若い人が相手だと威圧的になる人が多い。中でも、若い女性相手だとさらにひどい。
・顔も知らない相手からの罵倒やセクハラに耐えられず、うつになって辞めました。
一連の投稿は8万回以上拡散され、13万以上の「いいね」が寄せられました。
『日本のどこかにいる女性』だけでなく、モンスタークレーマーによって傷付いたことがある多くの人に、温かいメッセージが届いたのでしょう。
人として、「他人を傷付けてはいけない」「相手を思いやる心を持つ」ということを一人ひとりがしっかりと意識していきたいですね。
また、あまりにも理不尽なクレームも飲み込むのではなく、しかるべき対応を取る社会にすべきではないでしょうか。