訪問看護師が浴びせられた罵声 「許せない」「酷すぎる」の声 By - grape編集部 公開:2020-04-02 更新:2020-04-02 差別新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病院看護師 Share Tweet LINE ※写真はイメージ 新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者数は、日本でも次第に増えていき2020年3月31日までに2千人近くが陽性と確認されています。 目に見えない敵ともいえるコロナウイルスと、最前線で闘っているのが医療関係者たち。 しかし、一部の人からひどい罵声を浴びせられるなどの差別被害にあっているそうです。 「迷惑だから外を歩くな」 訪問看護師をしているりんどう(@rindou_atarayo)さん。 訪問看護師とは、看護師が患者の自宅を訪問し、病気や障害に応じて日常生活のお手伝いや、病院と同等の医療処置、医療機器を使用している人のケアなどをします。 また、時には終末期の人の最期を看取ることもあるとのこと。 定期的に自宅で診療をし、診療の計画を立てる『訪問診療』や、自宅を訪問して身体の介助や生活援助などを行う『訪問介護』とは違う役割を果たしています。 りんどうさんは、患者の自宅訪問を終えて車で帰ろうとすると、車に書かれた社名を見ていた人から声をかけられました。 「車に『訪問看護』と書いてある。お前は看護師か」 りんどうさんが、肯定すると険しい顔つきでこのようにいってきました。 「なぜ看護師が外を歩いている」 「お前のせいで感染が広がるだろう」 りんどうさんは、理解してもらおうと訪問看護師について詳しく説明しますが、一向に声をかけてきた人の態度は変わりません。 「そんなことは知らない。看護師が外を歩くなんて言語道断だ」 「お前の患者にもコロナはいるだろう、そいつの家を教えろ」 りんどうさんは、守秘義務で教えることはできない上、もし仮にコロナウイルスに感染していそうな患者がいれば、然るべき機関に連絡することを伝えます。 それでも、相手は理解する様子はなく、りんどうさんへ罵声を浴びせ続け、最後に捨て台詞を吐いていきました。 「とにかく迷惑だから外を歩くな」 りんどうさんは「すべての人を不必要な差別や偏見でこれ以上傷つけないでほしい」と訴えます。 訪問看護師がいなければ、患者の中には重症化したり家族と共倒れになったりする患者もいるとのこと。 また、訪問看護がなくなれば病院に戻らざるを得ない患者が増え、結果的に病院のベッド数の不足にも繋がってしまうといいます。 りんどうさんは、患者を自宅で支えるためにも、24時間365日、呼ばれれば家からも外出先からも駆けつける訪問看護師のことを知ってほしいとコメントしました。 悲しいことがありました。140字で伝えきれないので、見ずらいけどメモにまとめたものを貼り付けます。言いたいことはまだたくさんあるけど…。 どうか、全国の医療関係者への偏見や差別の目がなくなりますように。そして、このような悲しいことが今後ありませんように。 pic.twitter.com/eQ5Ox8kxXg — りんどう (@rindou_atarayo) 2020年3月30日 【ネットの声】 ・怒りというよりも、悲しいし言葉が出ません。 ・酷すぎます。何でこんなことをいえるのか分からない。 ・訪問看護のお世話になりました。本当に感謝しています。 ・許せない…。想像したら涙が出てきました。 りんどうさんによると、医療従事者は今できる感染対策を十分にしており、厳しい仕事に疲弊している中、懸命に向き合っているといいます。 また、りんどうさんのような訪問看護師のおかげで、生活が支えられ、命が繋がっている人もいるでしょう。 コロナウイルスの感染が拡大していることによって、パニックになっている人もいるかもしれませんが、冷静になって差別などをしなくなることを願います。 投稿全文はこちら 次のページへ 1 2 出典grape/@rindou_atarayo/公益財団法人 日本訪問看護財団 Share Tweet LINE
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者数は、日本でも次第に増えていき2020年3月31日までに2千人近くが陽性と確認されています。
目に見えない敵ともいえるコロナウイルスと、最前線で闘っているのが医療関係者たち。
しかし、一部の人からひどい罵声を浴びせられるなどの差別被害にあっているそうです。
「迷惑だから外を歩くな」
訪問看護師をしているりんどう(@rindou_atarayo)さん。
訪問看護師とは、看護師が患者の自宅を訪問し、病気や障害に応じて日常生活のお手伝いや、病院と同等の医療処置、医療機器を使用している人のケアなどをします。
また、時には終末期の人の最期を看取ることもあるとのこと。
定期的に自宅で診療をし、診療の計画を立てる『訪問診療』や、自宅を訪問して身体の介助や生活援助などを行う『訪問介護』とは違う役割を果たしています。
りんどうさんは、患者の自宅訪問を終えて車で帰ろうとすると、車に書かれた社名を見ていた人から声をかけられました。
「車に『訪問看護』と書いてある。お前は看護師か」
りんどうさんが、肯定すると険しい顔つきでこのようにいってきました。
「なぜ看護師が外を歩いている」
「お前のせいで感染が広がるだろう」
りんどうさんは、理解してもらおうと訪問看護師について詳しく説明しますが、一向に声をかけてきた人の態度は変わりません。
「そんなことは知らない。看護師が外を歩くなんて言語道断だ」
「お前の患者にもコロナはいるだろう、そいつの家を教えろ」
りんどうさんは、守秘義務で教えることはできない上、もし仮にコロナウイルスに感染していそうな患者がいれば、然るべき機関に連絡することを伝えます。
それでも、相手は理解する様子はなく、りんどうさんへ罵声を浴びせ続け、最後に捨て台詞を吐いていきました。
「とにかく迷惑だから外を歩くな」
りんどうさんは「すべての人を不必要な差別や偏見でこれ以上傷つけないでほしい」と訴えます。
訪問看護師がいなければ、患者の中には重症化したり家族と共倒れになったりする患者もいるとのこと。
また、訪問看護がなくなれば病院に戻らざるを得ない患者が増え、結果的に病院のベッド数の不足にも繋がってしまうといいます。
りんどうさんは、患者を自宅で支えるためにも、24時間365日、呼ばれれば家からも外出先からも駆けつける訪問看護師のことを知ってほしいとコメントしました。
【ネットの声】
・怒りというよりも、悲しいし言葉が出ません。
・酷すぎます。何でこんなことをいえるのか分からない。
・訪問看護のお世話になりました。本当に感謝しています。
・許せない…。想像したら涙が出てきました。
りんどうさんによると、医療従事者は今できる感染対策を十分にしており、厳しい仕事に疲弊している中、懸命に向き合っているといいます。
また、りんどうさんのような訪問看護師のおかげで、生活が支えられ、命が繋がっている人もいるでしょう。
コロナウイルスの感染が拡大していることによって、パニックになっている人もいるかもしれませんが、冷静になって差別などをしなくなることを願います。
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