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間違った熱中症対策に注意喚起 『OS-1』の正しい使い方に「知らなかった」「マジか」

By - grape編集部  公開:  更新:

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日本の夏は、凄まじい暑さが襲いかかります。

強い日差しと高い気温によって起こりがちなのは、熱中症。日本では毎年、多くの人が熱中症による体調不良を訴え、搬送されています。

消防庁によると、2023年7月10~16日の1週間で、熱中症によって救急搬送された人は、なんと全国で8,189人。

それらの発生場所は住居がおよそ4割であり、熱中症の起こる場所が室外に限ったものではないことが分かります。

経口補水液『オーエスワン』を健康な時に飲んではいけない理由

めまいや吐き気などの症状に襲われるだけでなく、命を落とす恐れもある熱中症。毎年、政府や自治体は対策を呼びかけています。

また、多くの店では夏になると熱中症対策のアイテムが販売されるほか、ネット上でオススメの対策方法が拡散されることも。

そんな中、たびたび話題になるのは、大塚製薬株式会社が販売している、経口補水液『オーエスワン(OS-1)』

世界保健機関(通称:WHO)による経口補水療法に基づいて開発されており、医療現場でも活用されている経口補水液です。

全国のドラッグストアで購入できるため、気軽に手に入るのも長所といえます。

そのためか、ネット上では「熱中症対策で常飲するのがオススメ」という声も。スポーツドリンクのように、毎日必ず飲むようにしている人もいるようです。

しかし、そういった声に対して大塚製薬株式会社は、ウェブサイトの『よくある質問』のページでこのように注意を促しています。

オーエスワンは、脱水症のための食事療法(経口補水療法)に用いる経口補水液です。脱水症でない方が、普段の水分補給として飲用するものではありません。

またオーエスワンは、一般的な飲料よりもナトリウム、カリウム等の電解質量が多いので、高血圧の方や腎機能が低下している方は医師にご相談頂き飲用ください(詳しくは「高血圧、腎臓病、糖尿病等の疾患のある方でも飲めますか?」をご参照ください)。

・感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱を原因とした脱水症

・高齢者の経口摂取不足を原因とした脱水症

・過度の発汗を原因とした脱水症

・脱水を伴う熱中症にも

・そしゃく、えん下が困難な場合は、ゼリータイプ

大塚製薬工場 ーより引用

「健康な場合に飲んでも大丈夫ですか?」という問いに対し、同社は「脱水症でない場合は水分補給として飲むものではない」と回答。

『オーエスワン』は軽度から中等度の脱水症のための経口補水液です。一般的なスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、水と電解質の吸収を速めるために糖濃度が低いのだとか。

また、ナトリウムとカリウム、ブドウ糖が比較的多く含まれているため、高血圧や腎臓病、糖尿病などの疾患のある人は、かかりつけ医に必ず相談するよう呼びかけています。

これらの情報は『オーエスワン』のパッケージにも記載が。目立つ位置に「脱水症の悪化防止・回復、脱水症の回復後における、水・電解質の補給、維持にご利用ください」とつづられています。

パッケージ下部

ネット上では、『オーエスワン』の正しい用法を知った人から「スポーツドリンクと勘違いしていた」「ガブ飲みしてたからショック」といった声も時折上がります。

熱中症による脱水症状の悪化防止や回復には効果が期待できるものの、健康な状態での常飲には不向きとされる『オーエスワン』。

購入において規制はありませんが、原疾患の治療が必要な場合も考えられるため、同社は使用に関して医師の指示や指導を受けるよう推奨しています。

健康な状態で『対策』として口にするのではなく、冷蔵庫などに常備するほか、熱中症などの危険がある場所へ持参して、強い口の渇きや激しい頭痛、めまいといった、脱水の前兆が表れた時に活用してくださいね。

出典
grape大塚製薬工場総務省消防庁

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