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「誰か降りないかな…」電車で座れない時に使いたくなる”究極の裏ワザ”に「その手があったか」

By - grape編集部  公開:  更新:

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電車内が混雑していると、席に座れない時もあるでしょう。

つり革を掴み電車に揺られながら、「次の駅で誰か降りないかな…」なんて念じることもあるかもしれません。

新濃(@NiinoNiio)さんがXで公開した漫画では、そんな電車内のワンシーンが描かれていました。

座ることができなかった1人の登場人物が、『思わぬ方法』で自らの置かれた状況を打破しようとして…。

新濃さんの漫画の画像

あなたは『フルーツバスケット』という単語を耳にしたことがあるでしょうか。

分かる人は、すぐにピンとくるはず。椅子取りゲームの一種で、特定のフルーツの名前や『フルーツバスケット』などの声が聞こえたら、席を移動する、という遊びです。

そんな『フルーツバスケット』のルールを利用し、席に座ろうとする目論見には、思わずクスッと笑ってしまいますよね。

漫画を見て懐かしむ人が続出。「子供の頃を思い出す…」「その手があったか!発想に笑った」などのコメントが寄せられました。

新濃さんが『フルーツバスケット』を漫画に描いたワケは?

grapeは、新濃さんを取材。アイディアが浮かんだきっかけや、漫画を描く際に意識していることなどを聞いてみました。

――この4コマのアイディアが浮かんだきっかけはなんでしょうか。

電車内で席が埋まっていて座れなかった時に、「今、ここで『フルーツバスケット!』と言って、座っている人がみんな反応したら、面白いのでは」とふと思ったのがきっかけです。

――『フルーツバスケット』にまつわる、幼少期の思い出があれば教えてください。

はっきりとは覚えていないのですが、小学生の低学年あたりの頃に、教室で椅子を円形に並べてクラス全員で遊んだ記憶があります。

私は「フルーツバスケット!」と言ったり、言われたりするのが好きでした。みんなが一斉に動き出すのが面白く、楽しかったのだと思います。

Xで「『いちご』って言えばよかったのに」みたいなことを仰っている方がいて、「そういえば、そんなルールだったっけかな」と(笑)。

実は、「フルーツバスケット!」と言ったら全員移動しないといけないこと以外のルールは、忘れてしまっていたんです。でも逆にそのことは覚えていたので、やはり「フルーツバスケット!」と言うのが好きだったんだと思いますね。

――そもそもなぜ、4コマ漫画をXで投稿し始めようと思ったのでしょうか。

4コマ漫画自体はもともと、漫画を描く練習として始めました。基礎的な構成ですし、ページ漫画に比べれば、漫画初心者でも描きやすいと考えたからです。

しばらくは誰にも見せることなく、黙々と4コマを描いていたのですが、「どうせなら自分が描いたものを世に出したい」と思うようになり、ネットに投稿し始めました。

その際、一番自分にとって使いやすく、漫画の投稿がしやすかったのがTwitter(現:X)だったんです。

――漫画を描く上で意識していることがあれば教えてください。

セリフを省略し、絵のみで表現することを意識しています。すべてを細かく説明するのではなく、あえて説明しないことが好きなんです。

そのためか、リプライで自分とは異なる解釈をされる方が現れることがあります。そうしたリアクションを拝見して「なるほど、そういう解釈もあるのか」という気づきが面白くも感じています。

また、漫画を描くうえで、基本的に「自分が描きたいものを描く」ということを最も大切にしています。

――自らが描いた漫画が、どのような人たちに読まれてほしいと思っていますか。

私は、自分の感性や好みが周囲と少しズレていると感じることが多かったため、同じように感じている方々に、自分の漫画が届けば嬉しいです。

また、大笑いするようなネタよりも、「フフッ」となるような地味な笑いが好きなので、そうしたジワジワくるような漫画をよく描いています。

なので、私と同じように地味な笑いが好きな方々にもぜひ読んでもらえれば、大変嬉しいと思っています。

電車内で、座りたくても席がまったく空いていないと、ため息を漏らしてしまう時もあるでしょう。

しかし、『ものは考えよう』です。そんな状況を、『フルーツバスケット』に置き換えれば、むしろ楽しい気分になってくる…かもしれないですね!

※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。

出典
grape@NiinoNiio

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