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カレーを作るなら注意して! 農林水産省の呼びかけに「危なかったかも…」「勘違いしてた」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

『酷暑』という言葉がふさわしいほどに気温が高い、現代日本の夏。

エアコンを稼働させても、流れ出る汗水は止まりません。あまりの暑さに、いわゆる『夏バテ』状態になってしまいがちです。

心身が疲れやすいからこそ、暑い日はがっつりと食事をとることにしている人も、多いのではないでしょうか。

煮込み料理の『ウェルシュ菌による食中毒』に注意喚起

気温が高い夏でも、夜食として人気の高いメニューが、カレーライスです。新鮮な夏野菜を入れたら、おいしさが増しますよね。

…しかし、暑い日にカレーライスなどの煮込み料理をするにあたって、大きな落とし穴があることをご存知ですか。

夏日が増えてきた2025年6月下旬、農林水産省はSNSアカウントなどを通して、ウェルシュ菌による食中毒について注意を呼びかけました。

ウェルシュ菌は、食中毒を引き起こす細菌。特に、酸素の少ない環境下で増殖しやすく、厄介なことに、加熱しても滅することができません。

カレーライスの写真

※写真はイメージ

食中毒対策として、念入りに料理を加熱するよう意識している人は少なくないはず。しかしウェルシュ菌のような、熱に強い細菌が残っている可能性もあるのです。

ウェルシュ菌で食中毒を引き起こすと、食後、平均10時間ほどで腹痛や下痢などに見舞われるのだとか。

主にウェルシュ菌は、料理を放置することで増殖します。夏は食べ物が傷みやすいため、農林水産省は改めて注意を呼び掛けました。

『ウェルシュ菌による食中毒』を防ぐには?

以前から、ウェブサイトや各種SNSで、ウェルシュ菌による食中毒について注意喚起を行ってきた農林水産省。

食中毒を防ぐ方法として、以下のようにアドバイスをしています。

・常温のまま放置せず、できるだけその日のうちに食べきる

ウェルシュ菌が増えることのできる温度帯は約12~50℃とされており、常温のまま長時間放置すると、ウェルシュ菌が増殖してしまいます。増殖する前に、できるだけ早く食べきるようにしましょう。

・保存の際は、小分けするなどして、できるだけ早く冷ます

作った煮込み料理を保存する際は、あら熱をできるだけ早く取り、速やかに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。底の浅い平たい容器や保存用の袋に小分けにすると、温度が早く下がりやすくなります。

・再加熱の際は、おたまで鍋底までかき混ぜ、中心までしっかりと加熱する

よくかき混ぜることで、カレーなどのとろみのある煮込み料理も、まんべんなく加熱ができます。加熱することで、ウェルシュ菌が出した毒素を不活化できます。
しかし、芽胞は熱に強いため、注意が必要です。

農林水産省 ーより引用

また農林水産省は、動画でも対策について分かりやすく紹介。

「電子レンジでの加熱は、むらが生じやすい」などの情報に加えて、おいしいカレーライスの作り方も明かしています。

農林水産省の呼びかけに対し、「しっかりと加熱すれば、食中毒を防ぐことができる」と思っていた人からは、「勘違いをしていた!そうだったのか…」や「自分も危なかったかも」といった声が上がっています。

危険から身を守るには、正しい知識を持ち、常に備えておくことが重要です。食事を最大限に楽しんで、暑い夏を乗り切るためにも、しっかりと覚えておきましょう!

出典
grapeカレーを美味しく安全に食べるために~ウェルシュ菌による食中毒の予防~農林水産省

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