24時間エアコンつけっぱなしは本当に安くなるのか 結果を見て悲鳴が! By - grape編集部 公開:2019-07-24 更新:2019-07-24 エアコンエアコン特集エコ電気代 Share Tweet LINE おかしい…こんなはずじゃなかったのに…。 毎日、外周りをしている営業マンの安達さんは、スポーツが大好きで休日も運動するほど活発な男性でした。しかし、入社3年目を迎え、少々お疲れ気味に…。 仕事終わりのビールでストレスを発散し、休日も家でゲームをするような生活に変わりました。 以前よりも家にいることが増えた安達さんは、「家の中くらいは快適な生活をしたい」と考え、あるウワサを信じてエアコンの冷房を24時間つけっぱなしにして夏を過ごすようになります。 ※写真はイメージ 外出の際にエアコンを切っていた昨年までの生活とは違い、玄関を開けるたびにムァッとしていた部屋の不快感もなくなりました。一人暮らしの自宅では汗1つかかなくなったそうです。 しかし、安達さんは7月の電気代を見てがく然とします。 去年より、電気代が高くなってるじゃないか! 「エアコンをつけっぱなしにしたのだから、当たり前じゃないか」と思う人もいるでしょう。ですが、ネット上ではこのようなウワサが、まことしやかにささやかれています。 エアコンは24時間つけっぱなしのほうが、電気代が安くなる。 エアコンは、基本的に運転を開始した直後の室内温度と設定温度の差が大きい時に、電力を多く消費します。自転車のこぎ始めにペダルが重く、体力を使うのと同じです。 提供:ダイキン そのため、つけっぱなしのほうが電力が安定していて、電気代も安くなるというのです。 ここ最近、毎年話題になっているウワサなので、聞いたことのある人も多いでしょう。 とはいえ電気代が絶対に安くなるという確信がないため、「気になっているが、自分でやるのは怖い」「本当のところは知らない」という人がほとんど。 そして、実際に試した安達さんの結果は、ウワサとは異なるものでした。 なぜこのような結果になったのか…空調機の大手『ダイキン』の実験結果を元に、ウワサを検証してみましょう! エアコンつけっぱなし問題に決着! 安達さんは、朝の8時に家を出て、帰宅するのが19時ごろになるという生活スタイル。 ※写真はイメージ ということは、1日に11時間ほど家にいないので、そのぶんエアコンを無駄に使っているといえます。 それほど長時間の外出でも、つけっぱなしにしたほうが得なのでしょうか。 ダイキンでは、以下の2通りのエアコンの使いかたで消費電力の違いを実験しています。 ・9時から23時まで「つけっぱなし」にする。 ・9時から23時までの間に4回、計4時間外出。そのたびに電源を「こまめに入り切り」する。 外出時間も短いので、それほど2つに違いが出るようには思えませんが…。 提供:ダイキン ここで注目してほしいのが、赤と青のグラフ。赤いグラフは「つけっぱなしにした時の累積消費電力量」で、青いグラフは「こまめに入り切りをした時の累積消費電力量」を表しています。 思った以上に累積消費電力量の差は大きく、「こまめに入り切り」するよりも「つけっぱなし」のほうが消費電力が1日で1.3kwhも高くなってしまいました。 ダイキンなどを目安に電気料金を1kwh当たり27円で計算すると、1日のエアコン使用料金で「つけっぱなし」のほうが約35円も高くなることが分かります。 計4時間の外出でも、電源をこまめに切っていたほうが安く済むようです。安達さんのように昼間は働きに出ており、11時間も家に帰らないという生活なら、もっと使用料金に違いが出るかもしれません。 仮に1日60円以上の違いが出るとした場合、30日で1千800円ほどの差になります。 エアコンつけっぱなしを始めた安達さんの7月の電気使用量は、昨年と比べると74%も増加。金額では1千903円も高くなっているのです。 冷房を使う期間が6月から9月までの4か月とすると、7千612円分の違いが出ます! これは見過ごせない金額です! 24時間つけっぱなしで電気代は安くなるのか?の結果 長時間、家にいない場合は、エアコンの電源を切ったほうが安くなる!月に2千円近く差が出ることも。 エアコンを『24時間つけっぱなし』にしているという人は、せめて出勤の時だけでも電源を切るようにすると、電気代を安くすることができます。 ですが、どんな時でも「こまめに電源を切ることが、正しい使いかたなのか?」と聞かれると、必ずしもそうとはいい切れないのがエアコンの難しいところです。 次は安達さんの休日の過ごしかたを例に見てみましょう。 休日、家にこもる人は… 平日は外出時間の長い安達さんですが、休日になると家でゲーム三昧。 昼間は近所に出かけることがあっても30分程度で帰ってきます。買い物に行くのも、日が落ちてからコンビニで軽く済ませるような生活を送っているのです。 ※写真はイメージ こういった場合でも、外出時にエアコンを切ったほうがいいのでしょうか。 状況によって変わる、上手な使いかたをご紹介していきます。 日中と夜間で変わる、上手なエアコンの使いかた 次のページへ 1 2 出典grape/ダイキン工業/「エアコン電気代比較実験」【ダイキン】 Share Tweet LINE
おかしい…こんなはずじゃなかったのに…。
毎日、外周りをしている営業マンの安達さんは、スポーツが大好きで休日も運動するほど活発な男性でした。しかし、入社3年目を迎え、少々お疲れ気味に…。
仕事終わりのビールでストレスを発散し、休日も家でゲームをするような生活に変わりました。
以前よりも家にいることが増えた安達さんは、「家の中くらいは快適な生活をしたい」と考え、あるウワサを信じてエアコンの冷房を24時間つけっぱなしにして夏を過ごすようになります。
※写真はイメージ
外出の際にエアコンを切っていた昨年までの生活とは違い、玄関を開けるたびにムァッとしていた部屋の不快感もなくなりました。一人暮らしの自宅では汗1つかかなくなったそうです。
しかし、安達さんは7月の電気代を見てがく然とします。
去年より、電気代が高くなってるじゃないか!
「エアコンをつけっぱなしにしたのだから、当たり前じゃないか」と思う人もいるでしょう。ですが、ネット上ではこのようなウワサが、まことしやかにささやかれています。
エアコンは24時間つけっぱなしのほうが、電気代が安くなる。
エアコンは、基本的に運転を開始した直後の室内温度と設定温度の差が大きい時に、電力を多く消費します。自転車のこぎ始めにペダルが重く、体力を使うのと同じです。
提供:ダイキン
そのため、つけっぱなしのほうが電力が安定していて、電気代も安くなるというのです。
ここ最近、毎年話題になっているウワサなので、聞いたことのある人も多いでしょう。
とはいえ電気代が絶対に安くなるという確信がないため、「気になっているが、自分でやるのは怖い」「本当のところは知らない」という人がほとんど。
そして、実際に試した安達さんの結果は、ウワサとは異なるものでした。
なぜこのような結果になったのか…空調機の大手『ダイキン』の実験結果を元に、ウワサを検証してみましょう!
エアコンつけっぱなし問題に決着!
安達さんは、朝の8時に家を出て、帰宅するのが19時ごろになるという生活スタイル。
※写真はイメージ
ということは、1日に11時間ほど家にいないので、そのぶんエアコンを無駄に使っているといえます。
それほど長時間の外出でも、つけっぱなしにしたほうが得なのでしょうか。
ダイキンでは、以下の2通りのエアコンの使いかたで消費電力の違いを実験しています。
・9時から23時まで「つけっぱなし」にする。
・9時から23時までの間に4回、計4時間外出。そのたびに電源を「こまめに入り切り」する。
外出時間も短いので、それほど2つに違いが出るようには思えませんが…。
提供:ダイキン
ここで注目してほしいのが、赤と青のグラフ。赤いグラフは「つけっぱなしにした時の累積消費電力量」で、青いグラフは「こまめに入り切りをした時の累積消費電力量」を表しています。
思った以上に累積消費電力量の差は大きく、「こまめに入り切り」するよりも「つけっぱなし」のほうが消費電力が1日で1.3kwhも高くなってしまいました。
ダイキンなどを目安に電気料金を1kwh当たり27円で計算すると、1日のエアコン使用料金で「つけっぱなし」のほうが約35円も高くなることが分かります。
計4時間の外出でも、電源をこまめに切っていたほうが安く済むようです。安達さんのように昼間は働きに出ており、11時間も家に帰らないという生活なら、もっと使用料金に違いが出るかもしれません。
仮に1日60円以上の違いが出るとした場合、30日で1千800円ほどの差になります。
エアコンつけっぱなしを始めた安達さんの7月の電気使用量は、昨年と比べると74%も増加。金額では1千903円も高くなっているのです。
冷房を使う期間が6月から9月までの4か月とすると、7千612円分の違いが出ます!
これは見過ごせない金額です!
24時間つけっぱなしで電気代は安くなるのか?の結果
長時間、家にいない場合は、エアコンの電源を切ったほうが安くなる!月に2千円近く差が出ることも。
エアコンを『24時間つけっぱなし』にしているという人は、せめて出勤の時だけでも電源を切るようにすると、電気代を安くすることができます。
ですが、どんな時でも「こまめに電源を切ることが、正しい使いかたなのか?」と聞かれると、必ずしもそうとはいい切れないのがエアコンの難しいところです。
次は安達さんの休日の過ごしかたを例に見てみましょう。
休日、家にこもる人は…
平日は外出時間の長い安達さんですが、休日になると家でゲーム三昧。
昼間は近所に出かけることがあっても30分程度で帰ってきます。買い物に行くのも、日が落ちてからコンビニで軽く済ませるような生活を送っているのです。
※写真はイメージ
こういった場合でも、外出時にエアコンを切ったほうがいいのでしょうか。
状況によって変わる、上手な使いかたをご紹介していきます。
日中と夜間で変わる、上手なエアコンの使いかた