この暑い夏に青春の汗や涙を流すのは、なにも運動部だけではありません。
あなたは、毎年8月に俳句甲子園が開催されていることをご存知ですか?
俳句甲子園
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愛媛県松山市。
正岡子規や夏目漱石をはじめ、数々の偉大な俳人たちとゆかりある俳句の聖地。
その歴史ある町で毎年、高校生を主体とした俳句甲子園が開催されています。
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熱き思いを五・七・五の十七音に乗せて、5対5のチーム選にて勝敗を競うこの戦い。
先鋒から順に用意した俳句を披露し、互いの句について議論し合います。
それぞれの選手は審査員により、
● 提出句に対する「創作力」・・・・・・10点満点
● 質疑応答に対する「観賞力」・・・・・・2点満点
を評価され、その表現やパフォーマンスに相応しい点数を与えられます。
判決の際、審査員はより合計点が高い方の旗色を上げるので、その旗数が多いほうが勝ちとなり、5句勝負で先に3勝したチームが勝者となります。
青春の十七音
俳句甲子園の魅力はなんといっても、高校生ひとりひとりが見せる表情だと思います。
そしてそれぞれがこの日の為にしたためた句に見せる思い。
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恐らく人生において重要な意味を持つであろう、若き青春の日々を俳句に注いできた選手たち。もちろん勝ち負けだけですべてが評価されるわけではありませんが、やっぱり――「勝ちたい」。
ずっと目指してきた舞台に立ち、見事勝利の二文字を手に入れたときの嬉しさは、きっと何者にも変えられません。
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もちろん、勝者がいれば敗者もいます。
ここで優勝することを目指してきた選手たちにとって、とても辛く悲しい現実です。
必死に溢れ出る思いを堪えても堪えても、流れ落ちる涙。
「悔しい」をむき出しにできる純粋な舞台がここにはあります。
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しかし例え悔しくとも、圧倒的勝利を収めようとも、選手たちは互いに敬意を表します。
そこには同じ俳人として尊重し合う思いと、相手もまた、自分たちのようにここを目指してきた同志であると感じているからかもしれません。
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