保健の授業で、先生の『ひと言』に女子高生が苦言 「その教育遅れてません?」 By - grape編集部 公開:2019-05-19 更新:2019-05-19 生理高校 Share Tweet LINE 女性の身体で生まれた以上、生理(月経)とうまく付き合っていかなくてはなりません。 月におよそ1週間流れ出る経血に対応するだけでなく、人によっては激しい生理痛や頭痛、腰痛で悩まされます。 また、生理期間の前に精神的に不安定になるPMSやPMDDに苦しめられることもあるのです。 症状には個人差があるため、同性間でも理解されづらい生理。日本では生理を「隠すべき」とする傾向があるため、相談するのもひと苦労です。 現役の女子高生が『ピル』に対する偏見に苦言 「ピルに対する偏見をなくしたい」とつづり、Twitterに思いのたけを投稿したのは、現役の高校生であるささりん(@75cW0Bj6e1j08C6)さん。 ピルとは、避妊効果がある女性用の内服薬。また、生理痛やPMSといった月経困難症の治療に用いられます。 投稿者さんも、月経困難症の治療のため『ヤーズ配合錠』を服用している1人です。 しかし投稿者さんは、ある日、保健の授業で信じられない言葉を耳にしてショックを受けました。 学校の先生が、ピルについてこのような発言をしていたのです。 「みなさんの中で、飲んでいる人はいないと思うけど」 ピルを避妊のための薬としかみなしていないような、先生の発言。まるで「ピルは高校生が使ってはいけない薬」とでもいうようです。 教師という立場であるにもかかわらず、偏見にまみれた先生の言葉に、投稿者さんは悲しくなったといいます。 また、保健の教科書にも『避妊をするための方法』という用法しか書かれていなかったのだとか。 聞いてください 現役女子高生 ピル飲んでます偏見をなくしたいですこの間、保健の授業で先生が「皆さんの中で飲んでる人はいないと思うけど」と言っていて悲しくなりましたその教育遅れてません?ピルは「避妊」目的だけじゃありません教師が進んで生理が辛い女の子の肩身狭めないで pic.twitter.com/XGQsyvRwXy — ささりん (@75cW0Bj6e1j08C6) May 15, 2019 ピルを『避妊するためだけの薬』と考え、ピルで月経困難症の治療を行っている人に対して「遊んでいる」という偏見を持つ人は少なくないといいます。 「自分も偏見によって肩身の狭い思いをしたくないし、これからピルを用いる子にもそんな思いはさせたくない」という思いで、この出来事をTwitterにつづった投稿者さん。 続けて、思いのたけをこのようにつづっています。 ピルを持ってる人に「うわっ、遊んでる人だ」なんて、そんな心ないことをいう人はいないと思うけど、心の中で「遊んでるのかな?」と思う人はいるよね。 必ずしも、そうじゃないよ!私のように病気の治療として服用している人も大勢います。中でも、学生はほとんどがそうだと思います。 いま現在、私も「ピルの容器は新聞紙に包んで捨てなさい」といわれます。なぜ?ほかの薬と変わらないのに。 でもそれは「ピルは避妊薬」という偏見がはびこっているせいだと思います。 1人でも多くの人に知ってほしい。生理は恥ずかしいことじゃない!全ての女の子に声を大にしていいたい! 「ピルは避妊薬としてじゃなく、治療のための薬としても使われる」ということを知っていた人は、ぜひ広めてほしい。知らなかった人は、いま知ってくれたらいい。 教科書にもいまだ一切記載がない。本当に知らなくても仕方がないから。でも、偏見の目で見るのはやめよう。 投稿は2万回以上拡散され、女性を中心に多くの人から共感する声が寄せられています。 中でも、治療でピルを服用している人からは「発信してくれてありがとう」「偏見がなくなることを祈っています」といった声が上がりました。 産婦人科やピルのハードルの高さ 若い人が産婦人科へ行ったり、ピルを服用したりすることで、冷たい目を向けられ、悲しい思いをした人は少なくないといいます。 もちろん、避妊を目的としてピルを服用していたとしても、しっかりと避妊をすることになんの問題もないでしょう。 しかし、「遊んでいる」という偏見を持たれ不快になる人もいます。偏見の目を気にして、治療する機会を逃してしまう可能性もあります。 世間の偏見がなくなり、副作用などのデメリットを理解した上で、自分の身体とうまく付き合っていける人が増えるといいですね。 出典grape/@75cW0Bj6e1j08C6 Share Tweet LINE
女性の身体で生まれた以上、生理(月経)とうまく付き合っていかなくてはなりません。
月におよそ1週間流れ出る経血に対応するだけでなく、人によっては激しい生理痛や頭痛、腰痛で悩まされます。
また、生理期間の前に精神的に不安定になるPMSやPMDDに苦しめられることもあるのです。
症状には個人差があるため、同性間でも理解されづらい生理。日本では生理を「隠すべき」とする傾向があるため、相談するのもひと苦労です。
現役の女子高生が『ピル』に対する偏見に苦言
「ピルに対する偏見をなくしたい」とつづり、Twitterに思いのたけを投稿したのは、現役の高校生であるささりん(@75cW0Bj6e1j08C6)さん。
ピルとは、避妊効果がある女性用の内服薬。また、生理痛やPMSといった月経困難症の治療に用いられます。
投稿者さんも、月経困難症の治療のため『ヤーズ配合錠』を服用している1人です。
しかし投稿者さんは、ある日、保健の授業で信じられない言葉を耳にしてショックを受けました。
学校の先生が、ピルについてこのような発言をしていたのです。
「みなさんの中で、飲んでいる人はいないと思うけど」
ピルを避妊のための薬としかみなしていないような、先生の発言。まるで「ピルは高校生が使ってはいけない薬」とでもいうようです。
教師という立場であるにもかかわらず、偏見にまみれた先生の言葉に、投稿者さんは悲しくなったといいます。
また、保健の教科書にも『避妊をするための方法』という用法しか書かれていなかったのだとか。
ピルを『避妊するためだけの薬』と考え、ピルで月経困難症の治療を行っている人に対して「遊んでいる」という偏見を持つ人は少なくないといいます。
「自分も偏見によって肩身の狭い思いをしたくないし、これからピルを用いる子にもそんな思いはさせたくない」という思いで、この出来事をTwitterにつづった投稿者さん。
続けて、思いのたけをこのようにつづっています。
ピルを持ってる人に「うわっ、遊んでる人だ」なんて、そんな心ないことをいう人はいないと思うけど、心の中で「遊んでるのかな?」と思う人はいるよね。
必ずしも、そうじゃないよ!私のように病気の治療として服用している人も大勢います。中でも、学生はほとんどがそうだと思います。
いま現在、私も「ピルの容器は新聞紙に包んで捨てなさい」といわれます。なぜ?ほかの薬と変わらないのに。
でもそれは「ピルは避妊薬」という偏見がはびこっているせいだと思います。
1人でも多くの人に知ってほしい。生理は恥ずかしいことじゃない!全ての女の子に声を大にしていいたい!
「ピルは避妊薬としてじゃなく、治療のための薬としても使われる」ということを知っていた人は、ぜひ広めてほしい。知らなかった人は、いま知ってくれたらいい。
教科書にもいまだ一切記載がない。本当に知らなくても仕方がないから。でも、偏見の目で見るのはやめよう。
投稿は2万回以上拡散され、女性を中心に多くの人から共感する声が寄せられています。
中でも、治療でピルを服用している人からは「発信してくれてありがとう」「偏見がなくなることを祈っています」といった声が上がりました。
産婦人科やピルのハードルの高さ
若い人が産婦人科へ行ったり、ピルを服用したりすることで、冷たい目を向けられ、悲しい思いをした人は少なくないといいます。
もちろん、避妊を目的としてピルを服用していたとしても、しっかりと避妊をすることになんの問題もないでしょう。
しかし、「遊んでいる」という偏見を持たれ不快になる人もいます。偏見の目を気にして、治療する機会を逃してしまう可能性もあります。
世間の偏見がなくなり、副作用などのデメリットを理解した上で、自分の身体とうまく付き合っていける人が増えるといいですね。